PENTAXKP と リアルレゾリューションシステム(RRS)が作るお手軽星空写真の魅力
記録的な大雪に見舞われて星空を撮る機会を全く失っていた道北地方…鉛色の空、降りしきる雪
全く晴れない訳でもなかったのですが、満月前後だったり、平日の夜中過ぎから晴れたりで本格的に星空を撮れる機会を逸して数ヶ月。゚(゚´ω`゚)゚。
その間、カメラは変わるわ、レンズは購入するは、三脚も雲台も新調で撮影機材が別の物になりかけた今日この頃です。
でもね、この土曜日にようやく晴れてくれました!もちろんいつもの撮影場所に突撃ですよ!
目的は、「RRSで撮る星空」
これです。せっかく高感度に強いKPに変えたのだからやっぱり試したいですよね。
RRSでの星雲撮影は諸先輩がたが既に色々と報告されているので今更感は漂いますが、それでも自分で試してみたいんです!
意気揚々と撮影現場に到着して愕然とすることに、スキー場のナイターの光害が南西の空を明々と照らしているじゃああるませんか!(˚ ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )
カメラ:PENTAX KP
レンズ:SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM
撮影条件:f2.0 SS13秒 ISO6400
しばらくぶりに冬の大三角を写して見ましたが光害が酷いですね。スキー場さん、照らすのはゲレンデだけって訳にはいかないですかね…
そんな光害に呑み込まれかけているM42をPENTAX KP+300mm f4 で初アタック!
もちろんRRSはONですよ。
カメラ:PENTAX KP
レンズ:PENTAX smc PENTAX-DA★ 300mm F4ED [IF] SDM
撮影条件:f4.5 SS15秒 ISO25600 RRS ON
何も手を加えない撮って出しががコレですよ、確かにシステム上4枚合成なんですが既にコンポジット合成後の様に撮れてますね…
これをPhotoshopの自動補正でワンクリックで補正してトリミングすると
いきなりいい感じに、もうちょいパラメータをiPad上で弄ると
コンポジットなんていらなかったんじゃー!! という状況、青い色がよく出ていますね。非RRSとの差はここにも出ています。
こんなにラクチンに撮れてしまうことにびっくりですが、これを4枚ほどコンポジット合成して処理すると
やっぱり青色の発色が以前とは全く違いますね、どっちが正しい発色なのかはアマチュアの私にはサッパリわかりませんが…。゚(゚´ω`゚)゚。
比較するとこんな感じです
リアルレゾリューションシステム自体は天体撮影を目的として開発されたシステムではないんでしょうが、相性が良さそうに思える今日この頃。
また、別の星雲でチャレンジしたいですね!
iPhoneと一眼レフ「手持ちでオリオンは撮れるか!?」
ご無沙汰してます。記録的な大雪と多忙な日々でして、休みの日には曇る、忘年会や新年会の日に限って晴れるという全く運に見放された日々を送っていますが皆さまいかがお過ごしでしょうか?
サフォークでございます。
もう、晴れ間をぬって撮るしか無いということで、表題の通りにチョット企画ものを……
まずは、日々高感度撮影が進歩しているiPhoneで冬の夜空に挑戦!!
既にiPhone用の長時間露出ソフトもあり、しっかりと露出時間を取ればそれなりに映るのは分かっているのですが、ここは普通に写真を撮るように手持ちで一発撮影です。ピントがどこにあっているのかサッパリ分からないままパシャリ。
f1.8 1/4秒 ISO2000 (iPhoneX)
撮影地:自宅
チョットiPadのPhotoshop Expressで強調しましたが
「iPhoneやるじゃん」というのが正直な感想、チョット前まで「iPhoneで星座撮影なんて絶対無理!」なんて言われていて、自分でもそう信じていたのですが全然そんなことはなかったみたいですね。 3等星くらいまでならなんとか、 メジャーな星座の形が何となく写る程度にはなりそうです。
侮っていてゴメンなさい。゚(゚´ω`゚)゚。
そうなると俄然、チャレンジしたくなるのが、我がPENTAX KPでの手持ち撮影
f1.8 1/8秒 ISO25600 Pentax KP SIGMA 18-35mm F1.8(写真は上下ともトリミングしています)
撮影地:自宅
…光害地の撮影なんですが、普通の星景写真と言ってもそんなに違和感が無さそうに感じますが如何でしょうか?
スナップ写真感覚で星空を撮る、そいう時代になっているんでしょうか。恐るべきは時代の進歩。
オジサンついて行けない...(T_T)
PENTAX KP到着
曇天続きの士別の空…写真が撮れないフラストレーションが溜まる今日この頃ですが、そのモヤモヤを吹き飛ばす様に到着しました新カメラPENTAX KP!!
左が先代のK-70で右が今回購入したKPです。やっぱりお値段がお高い分カッコ良く見えます(笑)
天候不順でまだ実際の天体写真を撮影するのはしばらく先になりそうですが、暗所撮影を少し行った感触としては、
ISO12800…1枚撮りで普通に使える、等倍表示にするとノイズが分かるがその程度
ISO25600…先代のK-70のISO12800より良好、1枚だと流石にノイズが目立つが、20枚程コンポジットを行うと問題なし。
ISO51200…20枚コンポジットでも若干ノイズが…でも許容範囲!
ISO102400…20枚コンポジットでもノイズが気になる状態、でもフォトレタッチで誤魔化せそうな感じもします。
ISO204800…流石にノイズが酷いですね(˚ ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ ) これ以上はチョット無理です。
ISO25600の20枚コンポジットの作例を以下に、お題は「フォーク架台とアイピース」(゚д゚)
今やただのガラクタと化したMeadeの25cmシュミットカセグレンとアイピースが哀愁を。゚(゚´Д`゚)゚。
面倒なので平均加算はカメラ本体で、初めてカメラ付属のコンポジット機能を使いましたがこれはラクチン!意外と本番でも使えたりして…
あと、ピント合せの秘密兵器バーティノフマスクも到着。これでピンぼけ画像とサヨナラできるか!?
結構ピンぼけ率の高いワタクシ、お見せできないボツ写真が結構あるんですよね、こんなのとか
(見せているけど)
ピント合わせ、頑張りたいです。
PENTAX KPがとても欲しい
星を撮り始めて1年、今までPENTAX K-70で撮影に勤しんでいたわけですが、購入動機としては
アストロトレーサーが使える(安く追尾が出来る)
価格が安い!(当時のヘソクリでどうにかなった)
この2点だけでした。
ただ、天体写真を実際に撮る様になって
「もっとラクチンに写真が取れたら」とかダメな方に欲が出て来てしまいました。
低感度で長時間露出でコンポジット枚数減らして楽したい!
→自分の極軸合わせでは300mm なら180秒が限界、300秒とか絶対ムリ。゚(゚´Д`゚)゚。
明るいレンズ買えばイイじゃん!1段明るくなれば露出時間半減じゃないですか!
→300mm f2.8が中古で36万って何の冗談ですか? 絶対ムリ。。゚(゚´Д`゚)゚。
もっと高感度の写りの良いカメラ買ったら?
→フルサイズの1眼買えと? PENTAXだったらK-1だけど20万オーバーじゃないですか…
いや、待てよ…あるじゃありませんか、PENTAXの高感度番長 PENTAX KPが!
1年前も欲しいとぼやきましたが、再度ネット調べると、実際に使用されている方の情報も得ることができました。やはり、最高感度ISO829200…は流石に使えないとしても51200まではコンポジット前提なら使えそうじゃないですか。
51200…現在良く使っている感度12800の2段上、計算上なら今までの2分の露出も30秒に!!
これならタイマーレリーズも要らないのではと皮算用してしまったりします。
しかも、無改造でもHαがそれなりに写るのことでこれもポイント高いですよね。
お値段も最安値が10万を切る今日この頃、これなら冬のボーナス+ヘソクリでなんとかなりそう。
……で現在地元のカメラ屋さんと価格交渉中です。
購入なるか!?
祝!だいたい1周年企画 あの星雲に再チャレンジ!
11月から天体写真を初めておよそ一年、この間にどれだけ自分の機材と技術がアップしたかを 確かめる自己満足120%の企画(˚ ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )
スタートです!
まずは去年のM42ファーストショットです
キットレンズの最望遠135mmで撮影した訳ですが、今思えば圧倒的に色々足りません(٭°̧̧̧ω°̧̧̧٭)
撮影場所の選択とか、焦点距離とか、露出時間とか...
それでも最初に撮っただけあって、メチャクチャ感動しました。
「わー! 本当に写ってる!」
って感じでとにかく写真を撮れただけで嬉しかったですね。初心忘るべからずとしみじみ思う今日この頃...
これに気を良くしてTAMRON SP AF70-200mm F/ 2.8 Di LD [IF] MACRO (Model A001)を購入して撮影したのが、ブログにも掲載しているこれです。
F2.8だと20秒でここまで写るのが当時としてはびっくりでした。30秒だと星雲の8割方が真っ白でこれがベストだと思っていました(少し絞るとか、ISO感度落としてみるとか思いつかなかった)
以上を踏まえて、今回は今までの総力を結集してM42を狙って見ようと思ったわけです。
目標は「モワッとしたM42」
...いや、これでは意味不明過ぎかもしれないので詳しく申しますと、良くあるじゃないですか、普段お目にかからない星雲周囲の薄い部分まで写ってる写真、もう少し具体的に表現すると「M43とランニングマン星雲が繋がっている写真」これです。
未改造のカメラと、ただの望遠レンズの組み合わせだとハードル高いかと思いましたが、取り敢えず目標は高めに設定。予定としては10秒6枚30秒6枚60秒3枚の15枚コンポジットの予定でイザ撮影場所へ
撮影場所は最近お気に入りの上士別の丘の上、
天頂から東の空にかけてはそこそこ光害が少なくこれから登って来る冬の星座を待ち受けるのには丁度良い感じです。
結局試し撮りの40秒や50秒の中途半端な写真ももったいないので混ぜて19枚でステライメージでコンポジット、コンポジット後にPhotoshopで我流で強調処理をかけたのが、こちら
カメラ:PENTAX K-70
レンズ:PENTAX-DA☆ 300mm F4ED [IF ] SDM
赤道儀:TOAST TECHNOLOGY TP−2
F4.5 ISO 12800 19枚コンポジット
無理矢理ですが目標達成(笑)
素人がムチャをしても駄目だという好例になってしまいました。(˚ ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )
この画像から学べることは
60秒が3枚は少なすぎた
10秒でも中心は真っ白
全体的なコンポジット枚数ももっと欲しい
強調する前の方が写真としてはまだ見れますね。
まだまだ鍛錬が必要なようで… トホホ。・゚・(ノД`)・゚・。
300mm F4 試し撮り!
久しぶりの月のない晴天を迎えて、ようやくPENTAX-DA★ 300mm F4ED [IF] SDM(以下300mm F4 )
を試す機会に恵まれました。撮影場所は士別市岩尾内湖 テニスコート前駐車場です。
試運転ということで撮影対象は最近撮影したものと比較のできるM45に決定しましたが、導入するのに四苦八苦。゚(゚´Д`゚)゚。
ズームの広角側で楽して導入していたしっぺ返しがこんなところで...(泣)
ホットシューとレンズフードのてっぺんを結んだライン上がだいたい目的方向なんて昼間の撮影でイメージしていましたがイザ暗闇での導入となると全く思う様に行かず...
なんとか昴を捉えたものの、何か対策が必要だなと思いました。
早速ピント合わせに入る訳ですが、最短距離から無限遠までが体感四分の一回転のA001と比べて格段にピントが合わせやすい!これは大助かりです。
早速解放F4での試写を行いましたが、解放だとコマ収差など多少難のある星像の様に感じましたので、気持ち絞っての撮影開始
PENTAX-DA★ 300mm F4ED [IF] SDM
F4.5 ISO12800 SS120秒 12枚コンポジット
赤道儀のTP2が300mmを全く苦にしない追尾性能、雲台直付けのバランスに全く配慮しない状況での撮影を問題無くこなしてくれました。
そして、前回撮影のA001:200mmF4での撮影と星雲の写り方が別物に(°Д°)
A001にダメ出ししている訳ではないのですが、6群8枚単焦点のシンプルな構成が良いのでしょうか?
単純なスペック上ではレンズ口径ほぼ同一、焦点距離の差だけの筈です。むしろ、解放F値の暗い300mmf4は星雲の描写は1段明るいA001より不得手な可能性すらあると思うのですが...
まあ、A001方がコンポジット枚数が少なかったりもしますが、300mmF4のコンポジット前の素の1枚がA001のコンポジット後と同じくらいのイメージです。
運用して行く上での課題は幾つかありますが冬に向けての撮影が楽しみになってきました!