0から始める星空写真

素人がいきなり始めた星空撮影、低予算・低テクニックでどこ迄撮れるか!?

ISO3200で撮ってみたM42

高感度が売りなKPであえてISO3200という「そこそこ」の感度での撮影を先日考察したダイナミックレンジを考慮しながら行なってみました。

f:id:Safork:20190204204641j:image

撮影年月日:2019年1月13日

撮影場所:士別市上士別町

カメラ:PENTAX KP

赤道儀:TOAST TECHNOLOGY TP-2 

BORG90FL 360mm f4 ISO3200 60秒 15枚コンポジット

久しぶりの晴天に恵まれて(上弦の月の下でしたが)ISO3200でのテスト撮影ができました。

氷点下22℃のベルチェ素子要らずの天然の冷却効果の下での撮影です(˚ ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )

なにぶん極寒の中での撮影ですので手早く終えないとバッテリーがあっという間に無くなります。それを考慮して露出としてはアンダーですが、1枚60秒で撮影してみました。

結果としては高感度の撮影と比べてかなり強調をかけても画像が破綻しないというありがたい結果に。

周辺のモヤモヤした部分も少し見えてきました。もう少し露出時間をかけるともっと見えてきそうな気もします。

ただ、周辺減光もしっかりと強調されていますね。そろそろフラット補正を覚えないと…

 

やはり低感度でたっぷり露出かけた方が結果は良いですね。ただ、ポタ赤で360mmを2分〜3分かけて撮影するのは今のヘナチョコな腕前ではそれなりにギャンブル、さらに精度の良い赤道儀かオートガイド機能が欲しい所ですが…

 

PENTAX KPと星空を素人なりに再度考えた

天候にも恵まれず、仕事も忙しくなかなか写真の撮れない日々

天文関係のホームページを巡回するのが日課になりつつありますが、PENTAXのホームページで

(http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/photo-life/astro/)で☆男さんこと笠原隆樹さんが

「現在のデジタル一眼カメラを見ると、ISO3200辺りにダイナミックレンジの壁が存在するように感じます」、と撮影時のISO感度について言及されていました。

天文ガイド編集長の星爺こと高槻幸弘さんも

「適正露出はデジイチならISO1600で2~3分が日本の空の適正露出」

とのこと。

やっぱり、高感度、短時間露出という今までの路線は一般的な撮影の逆をいっていますよね

(˚ ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )

ここで今までの「写れば良し」から「それなりに見栄えを追求する」に方向転換するべき時が来たのでしょうか?

そんな訳で感度上昇に伴うダイナミックレンジの変化を確かめるべくphotonstophotos.netからデータを拝借します。

 

f:id:Safork:20190122222656p:image

当たり前ではありますが、感度の上昇に伴いダイナミックレンジは降下していきます

PENTAX K1・K1MarkⅡ・KPのデータですが、ISO640を境にK1MarkⅡ・KPはアクセラレータユニットのお陰でダイナミックレンジが上昇しておりISO3200近辺までKPはK1より1段分くらいのアドバンテージがありそうです。とても84000円で売っているカメラとは思えません(笑)

高感度ではKPはK1と差は無くなりますね。

他社一眼レフと比べると

f:id:Safork:20190124214613j:image

こんな感じ、KP頑張っています(笑)。これも同様にISO3200までは1段くらいの差があるようです。

つまり、PENTAX KPでの天体写真の画質における美味しい所はISO800から3200くらいの間でたっぷり露出かけましょうということなんですが、 実は私ISO6400未満で星空を写した経験がほとんどありません(泣)

だって高感度が売りのカメラなら使いたいじゃないですか高感度、20秒や30秒の露出で星雲が見えるのは楽しいものです。

でもそろそろ1枚の露出に時間をかけても良いかもしれません、せっかくダイナミックレンジに有利な点を持つKPを保有しているのだから!!

待て次回(何時だ?)

 

 

パックマン星雲(NGC 281)

f:id:Safork:20180909192451j:image

影地:士別市上士別町

カメラ:PENTAX KP

赤道儀:TOAST TECHNOLOGY TP-2 

BORG90FL 360mm f4 ISO12800 80秒露出20枚コンポジット

画像の回転・トリミング処理

 

 

カシオペア座の散光星パックマン星雲ことNGC281です。右斜め下方向に大きく口を開けたパックマンの姿が無改造のKPでもそれなりに見てとれます。

秋の天の川のど真ん中のこの辺り、星が多いので星雲の強調処理と共に星まで目立ってしまって見苦しい感は否めません。星のマスク処理を早く覚えないと駄目ですね。

 

 

忘れ物

タイトルに特に詩的な意味はありません(笑)、ブログにアップし忘れたファイルを見つけたので2枚ほどご紹介させていただきます。

f:id:Safork:20180820132719j:image

 

撮影地:士別市上士別町
カメラ:PENTAX KP
赤道儀:TOAST TECHNOLOGY TP-2 

SIGMA18-35㎜F1.8DC 18㎜ F1.8 SS30秒 ISO1600

定番の天の川ですね、この焦点距離シャッタースピードなら追尾する必要なかったかもしれません。もう少し露出時間を延ばしたかったのですが街頭などの光害のせいで昼間の景色と天の川の合成写真みたいになってしまって断念しました。

空の暗いところでしっかり撮影してみたいですね

f:id:Safork:20180819204243j:image

撮影地:士別市上士別町

カメラ:PENTAX KP

赤道儀:TOAST TECHNOLOGY TP-2

BORG90FL 360mm f4 ISO51200 RRS30秒

 

リアルレゾリューションシステム1枚撮りでのCrescent Nebulaです。

この辺りは非改造のカメラでもあちこちに赤い星雲が見えて賑やかですねー

撮りっぱなしだと流石にノイジーですがそこはPhotoshopマジックで(笑)

意外と写るもんだなーと、最初に期待しなかったぶん、妙に感動しました。

 

 

 

 

 

 

網状星雲初挑戦

 f:id:Safork:20180809194104j:image

 

撮影地:士別市上士別町

カメラ:PENTAX KP

赤道儀:TOAST TECHNOLOGY TP-2 

BORG90FL 360mm f4 ISO25600 60秒露出7枚・120秒9枚コンポジッ

 

生まれて初めて網状星雲を撮ってみました。

赤色が強く出ない無改造の強みなのか青い色が良く出ていますね。予想以上に良く撮れてびっくり。何より360mmを2分追尾してくれるTP-2の精度が凄いですね。一般的なポータブル赤道儀の使い方からはかなりかけ離れた使い方かと思いますが頑張ってくれています。

 

f:id:Safork:20180809222744j:image

星雲の東部のみをトリミングしてみましたがなかなか良い感じ

次は球状星団にチャレンジしてみたいなぁ

 

 

少し真面目に撮ってみたM17

f:id:Safork:20180808200654j:image

撮影地:士別市上士別町

カメラ:PENTAX KP

赤道儀:TOAST TECHNOLOGY TP-2

BORG90FL 360mm f4 ISO25600 40秒露出10枚コンポジット

 

さて、しばらくリアルレゾリューションシステムの可能性を探りながら写真を撮っていた訳ですが、30秒の露出制限のため露出をたっぷり取ることができませんでした。

リアルレゾリューションシステムは面白いとは思うんですが、そろそろ正攻法で写して見ようとチャレンジしたのが今回のM16です。

結果空の状態があまり良くなく40秒止まりでしたが想像以上に良く撮れました。前回は200mmでの撮影でしたので迫力が違いますね。中心部は真っ白に飽和してます(˚ ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )

露出変えてコンポジットしないとダメなのかなぁ…

RRS&30秒で撮る 白鳥座サドル付近

f:id:Safork:20180708191855j:image

撮影地:士別市上士別町

カメラ:PENTAX KP

赤道儀:TOAST TECHNOLOGY TP-2

BORG90FL 360mm f4 ISO25600 RRS30秒露出15枚コンポジット

 

今まであえて避けてきた、はくちょう座のγ星 サドル付近です。なぜ避けてきたかというと、天体向けに改造していないノーマルのカメラだと撮れないだろうと考えていたからです。無改造の限界を思い知らされたくないという気持ちでカメラを向けないでいたのですが、思い切って撮って見ると予想以上に写りました。今後も期待できそうな感じです。