0から始める星空写真

素人がいきなり始めた星空撮影、低予算・低テクニックでどこ迄撮れるか!?

新赤道儀SS-oneトラベラー到着!!

到着しました!SS-oneトラベラー!!

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実物を見ると想像以上にコンパクトで軽い!

ラズパイ内蔵でオートガイダーや自動導入全部入りとは思えませんね。

三脚ごと車の荷台に放り込んでも全く問題ありません、

 

到着した翌日にタイミング良く晴れ間が出たので、耐寒テストを兼ねて出撃、気温は-13℃、チョットした冷却カメラ並みの気温...まあ-30℃に迫る日もある当地では多少ぬるい気温ではありますが

 

まず感動したのは電子極軸望遠鏡の便利さ、今までの苦労は何だったのかと思うほどあっさり極軸合わせ終了、誇張抜きで1分とかからず終了します。スマホで極軸合わせ支援ソフトを見ながら時角を決めて極軸を調節していた今までとはとは雲泥の差!

ちなみにこのSSoneトラベラー、極軸の高度合わせのネジを長い物に換装した高緯度仕様です。

今までの様に本体での高度調節で足りない分を三脚の足を引っ込めて調節しなくて済むようになりました。対応して頂いたほんまかさんに感謝です。

リゲルでピントを合わせたら、これをそのまま基準星に設定、自動導入でM42を写野に入れます。

リゲル→M42なので移動は一瞬(笑)

まだ自動導入とオートガイドに関しては良く分からないまま使用しております

なんとなくオートガイドのキャリブレーションが終わったっぽいので撮影突入&放置

小一時間ほど経ってふと様子を見ると…

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凍りついていました…(笑)

ただ見た目に反してSSoneトラベラーは正常に作動中、電源として購入した、Anker PowerHouse 200も思ったほど低温の影響を受けていないようです、良かった。

雲もチラホラ出てきましたのでこの辺りが潮時と判断して撤退

 

さて、撮影結果ですがガイド撮影しているので当たり前かもしれませんが流れたコマは0!嬉しい結果になりました

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カメラ:Nikon D810A

レンズ:BORG90FL+レデューサー7872(360mm F4)

赤道儀:SS-one トラベラー

ISO1600 SS:180秒

18枚コンポジット

バタバタの撮影で露出も不足、時間をかけて丁寧に撮ったらもう少し綺麗になるかも、使い方も少し分かったので、次回はバラ星雲を綺麗に撮りたいですね。

SS-one トラベラー 注文中

しばらくぶりの更新です。

6月以来、半年ぶりの更新ですが、写真撮っていなかった訳ではありません

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など色々と撮ってはいたのですが、どうも納得のいく結果にならない&気になることがあってブログは更新しないまま時間が過ぎてしまいました。

 

実は望遠で星野写真を撮るにあたって、「自由雲台」の扱いづらさに悩まされることが多くなりました。焦点距離が長くなると自由雲台で構図を決めるのがほんとに難しい、決まったと思って固定すると雲台のクランプを閉めたが為にずれてしまう、構図が崩れるだけならまだしも、三脚から上が総重量10kg弱のトップヘビーのためか三脚ごとずれて極軸まで狂うのがこれまた大変、何とか固定してずれた極軸を直すと今度は最初に決めた構図がずれるという無限地獄(泣)

 結局大体真ん中に入っているからいいやみたいな感じで撮影を始めるとなぜか赤緯方向に流れたり、とにかく手間がかかる&歩留りは悪いで困っていました

ピタッとはまればきちんと撮れるんですけどね…単純に私の手技の問題なのかもしれませんね

「もうこれは、赤緯軸を買って本格的にドイツ型赤道儀として運用するしかないのか…」

とも思いましたが、それと同時に

「それなら最初から2軸の赤道儀買っちゃえよ…」

いう悪魔の囁きが(笑)

最初はセレストロン ADVANCED-VX赤道儀とかスカイウォッチャー EQ5 GOTO 赤道儀とかを考えてました、10万前後で自動導入までついているコストパフォーマンスの良さは魅力でした、そこでEQ5 GOTO 赤道儀を調べていると「EQ5GOTO赤道儀+SS-one Auto Guider Pro セット」を発見

SS-one...なんか聞いたことのあるような…

これが、トラベル赤道儀こと、SS-oneトラベラーとの出会いのきっかけでした。

 

ちょうどそのころSS-oneトラベラーの一般販売が開始されたばかりのころ、・・・

「小さい・軽い・電子極軸望遠鏡、オートガイダー、自動導入、欲しい機能は全部入り…なまら良いんでないかい?(思わず北海道弁で思考)」

Smart・Simple・all-in-oneがすべて自分の求めるところにピッタリはまった感じです、ターゲットにしている鏡筒にBOR90FLが入っているところがさらに良い感じ!

正直、前述のEQ5GOTOに75㎜セットのM-GENでもつけようかという計画も当初はありましたが、この組み合わせだけでお値段20万オーバー、だったらプラス10万積んでも、ハーモニックドライブ・電子極軸望遠鏡等の価値を考えると問題ないような、いやむしろお買い得だろうという気がしてきました

何とか購入したいと思いましたが即日初回ロットが完売、手持ちのヘソクリも足りないのでこれはしばらく我慢するかと思っていたら、それから間もなく第2弾の予約が11月分として再開されました、11月までなら何とか購入資金のやり繰りもできそうという皮算用で迷わず購入決定したわけです…

そのSS-oneトラベラーが間もなく完成予定とのこと、年内には間に合いそうなので今からとても楽しみです、到着したらレビューと冬の北海道での耐寒テストでも出来たらと思っています。

 

 

アンタレス近辺

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撮影年月日:2019年5月24日

撮影場所:士別市上士別町

カメラ:Nikon D810A

赤道儀:JILVA-170

BORG90FL 360mm f4 ISO1600 180秒 19枚コンポジット 

D810Aを購入したら撮影したかったポイントの1つでした

過去にはこんな感じで...

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最初の挑戦でしたが、今思えば試し撮り程度で露光時間も枚数も全く足りません。でもM4が撮ていただけでも嬉しかったのを覚えています。

さらに

PENTAXKPと300mm望遠で再度トライ

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画角の狭いAPS-C、せめて縦構図にすべきでした

3度目の正直で目の前に現れた星雲群ですが、その濃淡や色の豊富さのせいか、画像処理のさじ加減で雰囲気が大きく変わりますね。

低空での撮影のせいかカブリや色ムラが酷くて

(南中しても当地北緯44度ですのでたかがしれていますが(笑))

何度も調整にトライしてみましたが、中々納得の行く結果には至りませんで、妥協に妥協を重ねた感じですね。

諸先輩の域にはまだまだ遠いなとしみじみ感じる今日この頃です。

ちなみに今回撮影したのは星図でいうと

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この領域、今度は充分な高度のある時にリベンジしたいものです。

 

 

 

何回撮ったら気が済むのか? 北アメリカ星雲

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撮影年月日:2019年5月23日

撮影場所:士別市上士別町

カメラ:Nikon D810A

赤道儀:JILVA-170

BORG90FL 360mm f4 ISO1600 180秒 15枚コンポジット 

という訳でシーズンになる度撮り続けている、北アメリカ星雲ことNGC7000ですが、今回は赤い星雲が得手なD810Aと長時間露光ドンと来いのJilva-170を擁して満を持しての挑戦、

 

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なんと言うのか星雲の奥行きを感じさせる様な質感が、ガイド不要、パソコン不要で車中で1時間寝ている間だけで出来てしまうこのお手軽さが最高ですね。

カブリの補正など課題は山積みですが徐々に勉強して行こうと思っています。

まずはJILVA-170の高精度に感謝ですね。

マルカリアンチェーン、外宇宙の旅

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撮影年月日:2019年5月7日

撮影場所:士別市上士別町

カメラ:Nikon D810A

赤道儀:JILVA-170

BORG90FL 360mm f4 ISO1600 180秒 12枚コンポジット

フルサイズのカメラ搭載で以前より広角化したBORG90FL、ドットサイトの補助もあって今迄見つけることが出来なかった天体も導入出来るようになってきました。

初めて銀河の鎖、マルカリアンチェーンを写真に収めることが出来ました。

ただこれでは天体に興味のない方にはインパクトのない写真かもしれないので、200%に引き伸ばして特徴のある銀河の紹介を…

(スマホの方はピンチアウトでさらに拡大して見て下さい...(泣))

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写真の左上隅になります(流石にフルサイズの四隅に当たる部分ですのでコマ収差が(泣))

左がM91(距離5100万光年)、右がM88(3600万光年)になります。辛うじて腕を広げている姿が確認できます。有名なアンドロメダ星雲の10倍以上遠方の星雲ですね

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今度は右上隅右からM99(4200万光年),NGC4298(5400万光年)、NGC4302(4700万光年)となります。

M99は小さいながらも渦を巻いている姿がハッキリわかりますね、NGC4302を縦に横切る暗黒帯が見えるような見えないような…(泣)

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更に左下隅にはM58(6500万光年)

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左隅は左にM90(3900万光年)右にNGC4513(4900万光年)、M90は渦を巻いている姿が確認できますね。

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中心部となるとM84,M86を始め銀河だらけです、腕などのハッキリした構造が見受けられない分インパクトが薄い感じですが銀河がひしめき合っている姿がは圧巻です。

 

 

おまけ、個人的にチョットびっくり天体!?

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星図を信じると、この矢印の先の微かなモヤがPGC 39674の符号がつく眼視等級16等星の銀河のはずなんですが、なんとその距離63億光年!、地球誕生前の光ですね。(えーと Distance6300Mlyってそういうことですよね?)光速の37%とという恐ろしいスピードで遠ざかっている遠方の銀河です、ぱっと見は只のシミですがそう思うとなんだか凄く感じませんか?

 

再び狙う! はくちょう座サドル付近

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撮影年月日:2019年5月4日

撮影場所:士別市上士別町

カメラ:Nikon D810A

赤道儀:JILVA-170

BORG90FL 360mm f4 ISO1600 180秒 13枚コンポジット 

 

しばらくぶりに赤いHα領域の撮影の機会に恵まれました。春の夜空は銀河を撮るには良い季節ですが、銀河が小さくしか映らない短焦点の望遠鏡には物足りない季節でもあります。

そこでGWを利用して夜更かしをして夏の天の川が登るのを日付けが変わるまで待った訳ですが...

D810Aで撮影するサドル付近は驚く程に鮮やかでした、星雲の様々な濃淡や、いたる所に浮かぶ暗黒星雲がこれ程までに見えるとは想像以上でしたね。

加えてJILVA-170の追尾精度の素晴らしさにも感動、3分の露出は全く問題ありません。もっと長時間も狙えそうな手応えすらあります。

去年撮影したものとは雲泥の差、カメラの性能の差を思い知らされる写真でもありました。

天の川のシーズンを迎えるこれからが楽しみになってきました!

M82付近、高銀緯分子雲添え

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撮影年月日:2019年4月4日

撮影場所:士別市上士別町

カメラ:Nikon D810A

赤道儀:JILVA-170

BORG90FL 360mm f4 ISO3200 180秒 16枚コンポジット トリミング処理

 

カメラをフルサイズのD810Aに変更してしまったため APS−CサイズのPENTAX KPを使用していた時より実質広角化してしまったBORG90FL、春先の銀河は対象としては小さいので厳しいかなと思いながらではありましたが、せっかくJILVA-170がナンチャッテ赤道儀状態で運用ができる様になりましたので、今までのポタ赤ターンテーブル直付けでは難しかった北天の天体にも望遠レンズが向けて見ました。

導入に四苦八苦しながらもなんとか見つけましたM81&M82!!

生まれて初めての遭遇に大興奮です。(裏を返すとこの3年間見つけることが出来なかった言うことですが(泣))

早速コンポジット後、強調処理に入ると何だか星雲の隣にボンヤリ雲のようなものが…

画像処理の失敗かと最初は思いましたが、どうやら高銀緯分子雲の濃い所が見えているみたいです。無理矢理強調したので肝心のM81&M82のディテールは吹っ飛んでしまいましたが(笑)まさか総露出1時間にも満たない今回の撮影でお目見得出来るとは思っていなかったので先ずアップさせていただきました

地元の暗い空に感謝ですね

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普通にクローズアップするとこうなります。意外とまともに見えるかも(笑)