0から始める星空写真

素人がいきなり始めた星空撮影、低予算・低テクニックでどこ迄撮れるか!?

マルカリアンチェーン、外宇宙の旅

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撮影年月日:2019年5月7日

撮影場所:士別市上士別町

カメラ:Nikon D810A

赤道儀:JILVA-170

BORG90FL 360mm f4 ISO1600 180秒 12枚コンポジット

フルサイズのカメラ搭載で以前より広角化したBORG90FL、ドットサイトの補助もあって今迄見つけることが出来なかった天体も導入出来るようになってきました。

初めて銀河の鎖、マルカリアンチェーンを写真に収めることが出来ました。

ただこれでは天体に興味のない方にはインパクトのない写真かもしれないので、200%に引き伸ばして特徴のある銀河の紹介を…

(スマホの方はピンチアウトでさらに拡大して見て下さい...(泣))

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写真の左上隅になります(流石にフルサイズの四隅に当たる部分ですのでコマ収差が(泣))

左がM91(距離5100万光年)、右がM88(3600万光年)になります。辛うじて腕を広げている姿が確認できます。有名なアンドロメダ星雲の10倍以上遠方の星雲ですね

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今度は右上隅右からM99(4200万光年),NGC4298(5400万光年)、NGC4302(4700万光年)となります。

M99は小さいながらも渦を巻いている姿がハッキリわかりますね、NGC4302を縦に横切る暗黒帯が見えるような見えないような…(泣)

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更に左下隅にはM58(6500万光年)

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左隅は左にM90(3900万光年)右にNGC4513(4900万光年)、M90は渦を巻いている姿が確認できますね。

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中心部となるとM84,M86を始め銀河だらけです、腕などのハッキリした構造が見受けられない分インパクトが薄い感じですが銀河がひしめき合っている姿がは圧巻です。

 

 

おまけ、個人的にチョットびっくり天体!?

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星図を信じると、この矢印の先の微かなモヤがPGC 39674の符号がつく眼視等級16等星の銀河のはずなんですが、なんとその距離63億光年!、地球誕生前の光ですね。(えーと Distance6300Mlyってそういうことですよね?)光速の37%とという恐ろしいスピードで遠ざかっている遠方の銀河です、ぱっと見は只のシミですがそう思うとなんだか凄く感じませんか?